文京区立茗台中学校
一人一人の生徒の様子を見ながら授業が可能に
文京区立 茗台中学校 校長 戸部 範一様にSplashtopの道入の目的・経緯や導入後の効果などについて伺いました。
文京区立茗台中学校
校長 戸部 範一様
一人一人の生徒の様子を見ながら授業が可能に
どのような目的でSplashtopを導入したのか?
まず初めにSlpashtopと出会ったのはiPadで自宅にあるWindowsマシンをコントロールできるという取り組みをしている方とお会いしたことがきっかけです。なかなかMacでWindowsをコントロールするという話は聞いたことが無かったものですから、どのようなシステムかなという事で興味を持った次第です。
学校で授業新システムなどを活用した事業を展開していますと、そのシステムはもとより、電子黒板やパソコンにつないだプロジェクターなど、全てWindowsのパソコンを操作するような形で使用していきます。したがって、Windowsから離れて操作することはできません。しかし、先ほどの話を聞いた際に、iPadでそこにあるWindowsがコントロールできるのであれば生徒の間に入って個別指導をしている間にパソコンを操作するという事が出来るのではないかと考え、Splashtopについて調べはじめた次第です。
結果として、パソコンに縛り付けられていた教員もパソコンの近くから離れ、生徒の間に入り込んで授業を展開できるようになり、一人一人の生徒の様子を見ながら授業を展開するような授業ができるようになりました。これが、Slpashtopを導入したきっかけです。
WindowsとiPadを結びつけるツールとして
Splashtop導入の経緯
本稿は2014年、2015年度ですが、文京区のタブレット端末を活用したICT教育モデル授業の実施校に選ばれました。導入機器、システムの選定などは、各校に任されており、その選定の最中にこのSlpashtopと出会いました。私は110台のWindows、タブレットPC、10台のiPadを導入するという気持ちでいたんですが、この2つをどのように結び付けるのかという事が悩みの種だったのです。100台のWindowsは豊富なソフトがあります。一方でiPadは操作性に優れていて安定性がありますし、映像関係の強みがあります。その両者の特徴をどのように結び付けていこうかという事で、このSlpashtopを活用することにしました。
WindowsとMacはやはりデータの共有においては限界があります。強いて言えば、動画、写真のみが共有可能で、他のデータはなかなか難しいところがあります。一方でシステム上はどうかというと、やはりそれぞれのシステムも違うわけですが、コントロールすることによってそれぞれの良さが引き出せるのではないかと思います。そういった意味でWindowsとiPadを結びつけていくことにしました。
さまざまな場面で教員の負担軽減を実現
Splashtop導入後の効果について
Slpashtopの操作方法を学ぶといった必要は特に感じられません。Windowsの方のソフトの使用方法さえわかっていれば、直感的にSlpashtopを使う事が出来ます。そういった部分では教員の負担は非常に軽いです。また、Windowsの方が落ちることはあっても、Slpashtopが落ちることはないので、Splashtopの安定性に関しては非常に安心して使えております。授業の時間というのは50分ですので、その中で機械が止まってしまいますとそれだけでも5分10分取られてしまいますから、授業を展開していく上では非常に大きなリスクになっていきます。そういった心配事がないですので、安心して使えます。
電子黒板などを使った授業を展開する時に、事前に教材研究や授業準備をする時、通常ですと電子黒板について準備をするのですが、今は事前に授業する場所に電子黒板を起動させておいて、教員は職員室でSplashtopを通してiPadをコントロールしながら自分の授業をデモすることが可能です。そういった意味では教員の方へ色々な意味での負担軽減にもつながります。場所を取らない、場所を問わない。そういった意味で非常に使い勝手がいいものです。
教員と生徒のコミュニケーションに影響を与えるツール
Splashtopを活用しないで授業をした場合
Splashtopを活用しないで授業をした場合。まず教員用のパソコン、つまり電子黒板についているパソコンに張り付いた形で授業をする。そして生徒がパソコンを使いだす場面で、パソコンを使うという事については、生徒からの申告、手を挙げて質問があったり、あるいは間を見て回っている時に助言をするというような形になります。
そうしますと、教員の方がピンポイントで、コンピューターをうまく使えていない生徒のところへ行って指導するという事は難しく、電子黒板と本人の間を行ったり来たりするような形になってしまいます。また、電子黒板を操作する時に生徒に対して背中を向けてコントロールしますので、その都度生徒の顔を捉えていくというのは難しく、その辺の子供たちの理解の度合い、あるいは反応というのが捉えにくいと思います。無駄な時間というより、生徒と関わる時間が極端に減ると思います。
多くのな利用用途
教室の電子黒板とモニターについて
右側の大きなテレビは電子黒板に直結している、いわゆる電子黒板そのものです。あの電子黒板のパソコンをSlpashtopからiPadをコントロールすることによって、iPadの画面がApple TVを通してテレビに映っているという次第です。(左側の小さなモニターはApple TVでつながっています)ただ子供たちから見ると、同じ画面が両方に映っているという風に見えるわけですね。電子黒板は通常は画面が一つですので、その画面に近い生徒は見やすいですが、離れた生徒からはちょっと遠くなるという欠点を補う形になっています。