リモートデスクトップとVPNの通信量は? テレワーク一日にかかる通信量や減らすためのコツ

リモートデスクトップとVPNの通信量は? テレワーク一日にかかる通信量や減らすためのコツ

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こんにちは。スプラッシュトップ編集部です。

社内でテレワーク化を進める場合に、まず気になるのが一日あたりの通信量ではないでしょうか。

この記事では、一日あたりのテレワークに必要な通信量や、通信量を減らすためのコツなどについて解説します。併せて、テレワーク導入を考える際に通信量以外にも配慮すべき点についても紹介します。

「テレワークを実施するにあたりどのくらいの通信量が必要なのか」「快適なテレワーク環境の構築のために必要なことは何か」を知りたい担当者の方はぜひ参考にしてください。

・テレワークに必要な一日の通信量

・リモートデスクトップやVPNの通信量が多くなる理由 リモートデスクトップは画面転送の通信量負荷が大きい VPNは利用環境によって異なる

・リモートデスクトップの通信量を減らすコツ

・リモートデスクトップ、VPNが抱える通信量以外の課題 通信速度の課題 セキュリティの課題

・快適なテレワークをかなえるリモートアクセス手段は?

・まとめ

テレワークに必要な一日の通信量

テレワークでは主に、リモートデスクトップやVPNなどによるリモートアクセスや、Web会議ツールの使用によって通信量が消費されます。

リモートアクセスでは、1時間あたり200~500MB程度の通信量が必要です。なおこの数値は、モバイルルーターなどでVPNに接続後、「Microsoft リモート デスクトップ」を利用した場合を想定しています。

Web会議ツールについては、よく用いられるZoomを利用する場合、ビデオ通話では1時間あたり500MB程度の通信量を消費すると言われています。

会議の有無や利用するツールにもよりますが、テレワーク1日あたり1~2GB程度の通信量は必ず発生すると考えておいたほうが良いでしょう。

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リモートデスクトップやVPNの通信量が多くなる理由

リモートデスクトップとVPNは、共に遠隔地から社内システムに接続する、リモートアクセスの手段です。これらの利用にどうして大きな通信量を必要とするのか、それぞれの仕組みを踏まえて説明します。

リモートデスクトップは画面転送の通信量負荷が大きい

リモートデスクトップでは、手元のPCからマウスやキーボードなどの操作情報を会社PCなど操作対象のPCに送信し、生じた画面情報の差分を取得することでリモート操作を実現しています。

リモート操作中、この画面転送が常に発生することになるため、送る画面情報の量や質によって通信量が多くなります。

イメージとしては、動画を視聴する際に通信量が多くなる状態と似ています。動画は連続する静止画と音声データの量が多いため、多くの通信量が必要になりますが、リモートデスクトップでも同じことが言えます。

VPNは利用環境によって異なる

VPNは仮想的に専用線を作り手元のPCと会社PCとを専用のネットワークで繋ぐ技術です。

VPNでは通信のたびに情報の暗号化などの処理を行なうため、ある程度の通信量を消費します。ただ、VPN単体でかかる通信量はリモートデスクトップと比べればそこまで多くはありません。

しかし、リモートアクセスを行う際にはセキュリティ等を考慮しVPN単体ではなくリモートデスクトップなどと組み合わせて利用されることが多いため、その場合は多くの通信量が必要となります。

結果、リモートデスクトップでもVPNでもリモートアクセスに必要となる通信量にはほとんど差がでない場合が多いと言えます。

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リモートデスクトップの通信量を減らすコツ

前述の通り、テレワークにおけるVPNにかかる通信量はリモートデスクトップの利用による部分が大きいため、ここでは「Microsoft リモート デスクトップ」を例にとり、通信量を減らす方法について解説します。

通信量を減らすためには、やり取りする情報量を減らすことが最も有効です。そこで、情報量の大半を占める転送する画像データの情報量を抑えるための設定について紹介します。

まず[スタート]メニューから、リモートデスクトップ接続アプリを起動します。起動したら、[オプションの表示]をクリックしてください。

[エクスペリエンス]タブを選択し、パフォーマンスの欄にあるプルダウンリストで[接続品質の自動検出]以外の通信回線速度を選択することで、項目別に画質や操作感をリッチにするかどうかが選べるようになります。

すべてチェックを外せば画面転送量は最も抑えられますが、テキストが著しく読みにくくなるため[フォトスムージング]だけはチェックを入れたままにしておくことをおすすめします。

なお、[ビットマップのキャッシュを保持]の設定は、チェックを入れなければ逆に通信量が増えてしまうため、通常はチェックを入れたままにしておくとよいでしょう。

この状態で接続を実行すると、設定変更する前に比べ通信量を減らすことができます。

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リモートデスクトップ、VPNが抱える通信量以外の課題

快適なテレワークを実現するために配慮が必要なのは、通信量だけではありません。リモートアクセスの手段を考えるうえでは、それぞれの通信速度やセキュリティ面の課題も理解しておきましょう。

通信速度の課題

快適なテレワーク環境の実現に向けて、リモートアクセス時の通信速度は重要です。しかし、リモートデスクトップやVPNはその仕組み上、通信速度が低下しやすいという課題を抱えています。

前述の通り、リモートデスクトップは画面情報の通信を行う仕組みのため、画面情報が大きくなればなるほど情報量が増え速度も遅くなります。

また、VPNではやりとりするデータがVPNサーバーによって複雑に暗号化されていますが、この暗号化のレベルが高くなるほどサーバーへの負荷は大きくなり、通信速度が低下します。

さらに同じVPNサーバーに接続するユーザーが多くなると、VPNサーバーへの接続の許容量をオーバーし、遅い・繋がらないといった事態に陥ります。

VPNが遅い!繋がらない! 原因と対策をテレワーク導入前にチェック

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通信速度の低下は、利用者の利便性だけでなく業務効率や生産性の低下にも繋がる恐れがあるため注意が必要です。

セキュリティの課題

テレワークでリモートデスクトップやVPNを利用する場合、社外から社内環境へ接続することになるため、十分なセキュリティ対策が必要です。しかし、リモートデスクトップとVPNの両者に、セキュリティリスクが存在していることを留意しなければなりません。

VPNは安全な通信経路を確保するための技術ですが、2020年8月にはVPNを利用する国内外の900社以上が情報漏えい事故を起こした事例が存在します。この事故は、脆弱性を抱えたVPNサーバーを利用し続けていたことが原因です。脆弱性を抱えたVPNサーバーは世界で1万4,500台もあるとされており、十分なセキュリティ対策がされていないケースが散見されます。

VPNは危険? 情報漏洩事故から見るセキュリティ対策の重要性と手段

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さらに、リモートデスクトップ自体にも不正アクセスや乗っ取り、情報漏えいのリスクが潜んでいるため注意が必要です。2019年に確認された“GoldBrute”と呼ばれるマルウェアでは、リモートデスクトップ総当たり攻撃を用いて、大規模攻撃の足がかりとした事例が報告されています。

テレワークで利用するリモートデスクトップのセキュリティ対策・基礎知識・利用上の注意点

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セキュリティ対策は、適切な対応と維持が求められますが、専門知識が必要になり管理が煩雑になりやすいです。そのため、対策の抜け漏れが発生しやすく、万全な状態を維持することが難しいことからも、テレワークにおけるリモートデスクトップとVPNの課題の一つといえます。

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快適なテレワークをかなえるリモートアクセス手段は?

快適なテレワークを実現するためには、リモートデスクトップやVPNが持つ課題を解決する必要があります。その解決策としておすすめのソリューションが、“Splashtop”です。

SplashtopはVPNを利用せず、安全な通信環境を構築して利用できるリモートデスクトップソリューションです。リモートデスクトップとVPNの併用における課題も、Splashtopなら解決できます。

【通信量の課題】→圧縮+画面差分の独自の転送方式で通信量を抑制
【通信速度の課題】→秒間60フレームの高速描写でストレスフリーな操作を実現
【セキュリティの課題】→通信の暗号化と多様な認証セキュリティに対応

Splashtopでは一般的なリモートデスクトップの画面転送方式とは異なり、圧縮+画面差分の転送方式を採用しています。加えて、秒間60フレームでリアルタイムに高速描写する最新技術によって、通信量を抑えつつストレスフリーなリモートアクセスを実現できます。

セキュリティ面では、クラウド(AWS/GCP)上のリレーサーバーを使って端末のマッチングを行ない、すべての通信はSSL/AES256ビット暗号化通信にて行なわれます。その他のセキュリティ対策機能として、2段階認証やデバイス認証機能も搭載されており、情報漏洩や不正アクセスへの対策が可能です。

このように、通信量・通信速度・セキュリティの面でリモートアクセスの課題を解決できるソリューションがSplashtopです。

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まとめ

リモートデスクトップやVPNは、テレワークの普及によって利用頻度が高まっています。どちらも通信量は多くなる傾向にあり、テレワークでは一日あたり平均で1~2GB程度の通信量が必要です。

通信量が多く、速度が低下するような場合には、リモートデスクトップの画面転送における情報量の軽減、通信回線を無線から有線への切り替えなどが有効です。しかし、快適なテレワークを実現するためには、通信量だけでなく通信速度、セキュリティ面の課題も解決する必要があります。

Splashtopなら、VPNを利用せずに高セキュリティかつハイパフォーマンスなリモートアクセスの実現が可能です。テレワークの導入を検討している場合は、ぜひSplashtopを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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