リモートデスクトップって何ができるの?仕組みや製品、VDI・VPNとの違いを解説!

リモートデスクトップって何ができるの?
仕組みや製品、VDI・VPNとの違いを解説!

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こんにちは。スプラッシュトップ編集部です。

リモートデスクトップは遠隔地から社内PCやサーバーなどにアクセスするための技術です。これまでリモートデスクトップが法人利用されることはまれでしたが、 昨今有料の優れた製品が登場していること、新型コロナウイルス感染対策としてテレワークが普及したことから、企業からも注目を集めています。

この記事ではリモートデスクトップの概要からメリット・デメリット、同じくテレワーク実施の手段として検討されるVDI、VPNとの違いについて解説します。

・リモートデスクトップとは?

・リモートデスクトップのメリット、デメリット リモートデスクトップのメリット リモートデスクトップのデメリット

・リモートデスクトップとVDI・VPNの違い

・リモートデスクトップ製品の比較 無料で使えるWindows、Chromeのリモートデスクトップ NTT東日本・IPAの“シンテレワーク・システム” 高セキュリティ、ハイパフォーマンスな“Splashtop”

・まとめ

リモートデスクトップとは?

リモートデスクトップとは、社内にあるコンピューターのデスクトップ画面を、ネットワークを介して社外にあるコンピューターに転送して、遠隔操作できる技術です。自宅や外出先から、PCやスマートフォンなどの端末で社内PCにアクセスし、社内と同じ業務を行なえることがリモートデスクトップの強みです。

また、VDIやVPNといったテレワークを実現する方法に比べ、比較的安価で容易に導入できる点が大きな特徴です。

Windowsにはリモートデスクトップ機能が標準搭載されているため、リモートデスクトップ=Windowsのリモートデスクトップと考える人も少なくありません。

しかし、リモートデスクトップ製品は、Windowsに標準搭載されているものだけではありません。現在ではさまざまなメーカーからリモートデスクトップ製品が登場しており、テレワーク環境を迅速に導入できて、高セキュリティということで注目を集めています。なかには、WindowsやMacといったOSの違いを気にすることなくリモートデスクトップを実現できる製品もあります。

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リモートデスクトップのメリット、デメリット

テレワークの普及により注目されているリモートデスクトップですが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、そのメリットと併せてデメリットについても紹介します。

リモートデスクトップのメリット

テレワークの実施におけるリモートデスクトップのメリットとしては、おもに次のようなものが挙げられます。

  • 安価で容易にテレワークが実現できる
  • セキュリティが維持できる
  • 処理能力がクライアントに依存しない

リモートデスクトップは、オフィスで一般的に利用されるWindows PCであれば標準機能として実装されていることが多いので、すぐに導入することができます。その他のリモートデスクトップ製品においても、VDIやVPNと比べると安価で設定がシンプルなため、容易に導入することができます。

また、リモートデスクトップはその仕組み上でのメリットもあります。

リモートデスクトップでは、ホストのPCを操作することになるため、重要なデータを社外に出すことなく操作することが可能です。作業で保存したデータも、クライアントのPCには保存されずに、ホストの社内PCにのみ保存されます。

テレワークでは持ち運びできるノートPCや端末を利用する機会が多くなりますが、このリモートデスクトップの仕組みにより、PCの盗難や紛失による情報漏洩の防止につながります。

リモートデスクトップを用いた作業は、あくまでも社内PCを遠隔操作して行なうため、自宅のPCなどの端末処理能力は関係ありません。クライアント端末となる自宅PCなどの性能に関わらず、ホストとなる社内PCと同じ性能で作業ができることも、メリットと言えるでしょう。

リモートデスクトップのデメリット

リモートデスクトップのデメリットとしては、おもに次のようなものが挙げられます。

  • ホストを起動し続けなければならない
  • インターネットに接続されていないと機能しない

リモートデスクトップでは、ホストとなる社内PCが起動していなければクライアントは接続できません。そのため、接続先となるホスト端末を起動し続ける必要があるというデメリットがあります。

その他にも、ホスト端末において、OSなどのアップデートや不具合が発生して正常に起動しない場合には、リモートデスクトップが利用できなくなるという問題もあります。

また、リモートデスクトップの使用にはインターネット環境が必須になります。遠隔地からホストとなる社内PCに接続する必要があるため、インターネットに接続されていないと機能しません。

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リモートデスクトップとVDI・VPNの違い

すでにお伝えしたとおり、テレワークを実現するための手段としてはリモートデスクトップ以外にもVDIやVPNが存在します。ここでは、VDIとVPNの解説をはじめ、リモートデスクトップとの違いについて解説します。

VDIはVirtual Desktop Infrastructureの略称であり、仮想デスクトップ基盤を表します。社内システムやクラウド上にVDI基盤を構築し、そこにアクセスすることで仮想的なデスクトップを利用することができる技術です。

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リモートデスクトップとVDIは似ていますが、リモートデスクトップではホストとなる物理的なPCが必要であるのに対して、VDIは仮想的なデスクトップ環境を用意するため、物理的なPCは必要ありません。

しかし、VDI基盤上で仮想的なデスクトップを一括して管理するためのサーバーが必要になるため、リモートデスクトップよりも導入コストが高く、導入にも時間を要します。

VPNはVirtual Private Networkの略称であり、仮想的な専用線を作り出す技術のことを表します。リモートデスクトップが遠隔地からホスト端末を操作できるシステムであるのに対し、VPNは安全に社内ネットワークに接続する技術です。

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企業でリモートデスクトップを活用する際には、セキュリティ面を考慮し、VPNやVDIとリモートデスクトップを組み合わせてテレワークを実現する例が多く見られます。

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リモートデスクトップ製品の比較

ここでは、いくつかのリモートデスクトップ製品を取り上げ、それぞれの特徴について紹介します。

リモートデスクトップ製品の比較

無料で使えるWindows、Chromeのリモートデスクトップ

リモートデスクトップ製品のなかには無料で利用できるものもあり、その代表的な製品が前述したWindowsのリモートデスクトップとChromeリモートデスクトップです。

WindowsのリモートデスクトップはWindowsの標準機能であり、別途ソフトウェアを用意する必要がありません。基本的にはホスト(接続先)とクライアント(接続元)ともにWindows OSである必要がありますが、最も手軽に利用できるリモートデスクトップといえるでしょう。

しかし、インターネット経由でリモートデスクトップを有効にする場合には、RDPポート(3389番)を開放しなければなりません。このポート3389番はサイバー攻撃に利用されやすく、セキュリティ面で不安があるため別途セキュリティ対策が必須です。

ChromeリモートデスクトップはGoogle ChromeがインストールされていてGoogleアカウントさえ持っていれば、あらゆるPCで利用可能で、WindowsやMacといったOSにも依存しないため、比較的手軽にリモートデスクトップを実現できます。

しかし、Googleリモートデスクトップのサポートは主にFAQのみなので、法人で使用する場合、サポートをしっかり受けたい場合には、ほかの選択肢も検討したほうがいいでしょう。

NTT東日本・IPAの“シンテレワーク・システム”

無料で利用できるリモートデスクトップ製品として、NTT東日本と情報処理推進機構(IPA)が共同開発したシンテレワーク・システムがあります。

シンテレワーク・システムは、無償で、かつ、ユーザー登録不要で利用できるリモートワークシステムです。2020年4月21日から実証実験として無償提供されており、当初は2020年10月31日までの予定でしたが、2021年10月31日までは引き続き無償で提供される予定です。

すべての通信がTLS 1.3で暗号化され、インターネット経由の接続もRDPポート(3389番)ではなく、HTTPSポート(443番)で利用できるなど、セキュリティ面も考慮されています。

ただし、ホストとクライアントはWindowsのみが対象であり、Macは対象外です。加えて、2021年10月31日以降はいつまで無償提供されるか決まっておらず、サポートはFAQとユーザーサポートフォーラムしか利用できません。

高セキュリティ、ハイパフォーマンスな“Splashtop”

リモートデスクトップの不安を解消できる製品としてSplashtopを紹介します。

これまで紹介した無料のリモートデスクトップ製品の場合、セキュリティ面やサポート面を考えると機密情報の取り扱いがある法人利用にはあまり適さないといえるでしょう。

Splashtopではすべての通信がSSL/AES256ビット暗号化通信で行なわれており、2段階認証やデバイス認証などのセキュリティ対策が施せます。また、Splashtopのリモートデスクトップ接続は、AWS(Amazon Web Service)やGCP(Google Cloud Platform)上のゲートウェイ・リレーサーバーを使って認証・接続するため高セキュリティでハイパフォーマンスなリモートデスクトップ環境が構築可能です。

加えて、低速になりがちなリモートデスクトップ接続も、独自の1秒あたり30フレームでリアルタイムに高速描写する最新の画面転送技術によってネットワークへの負担を軽減し、インターネット回線への負担も低減できます。

Splashtopの特徴について、動画で分かりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。

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まとめ

リモートデスクトップは社内PCを遠隔地から操作するための技術です。近年はテレワーク実施のためにリモートデスクトップの利用が増えていますが、セキュリティ面やパフォーマンス面でいくつかの不安がありますが、比較的安価で手軽に導入できるメリットがあります。

リモートデスクトップを活用した快適なテレワーク環境の構築には、どのリモートデスクトップ製品を選ぶかが重要になるといえるでしょう。

リモートデスクトップ製品にはさまざまなものが存在しますが、高セキュリティ・ハイパフォーマンスを求める方は、ぜひSplashtopを検討してみてください。

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