こんにちは。スプラッシュトップ編集部です。
現場業務でテレワークの実施は難しいとされる建設業。しかし、実際にテレワークを導入している建設系の企業も存在しており、テレワークの導入は不可能ではありません。
ただし、建設業におけるテレワーク実施のためには、いくつか解決しなければならない課題が存在することも事実です。
この記事では、建設業のテレワークの現状と併せて、課題とその対策方法について解説します。
建設業におけるテレワークの現状
建設業は仕事の内容上、アナログな働き方が根強い業界です。基本的に現場作業を行う従業員に対して、完全なテレワーク化は現実的ではありません。
建設業界におけるテレワークの実施状況について、2020年11月にパーソル総合研究所が正社員を対象に調査した結果を参照すると、業種別の結果で建設業のテレワーク実施率は15.7%となっています。
正社員のテレワーク実施率は全国平均で24.7%であるため、建設業でのテレワーク実施は平均を大きく下回っていることが分かります。
また職種別に見ると、施工管理・設計系では15.5%であるのに対して、職人・現場作業員は6.2%にとどまっています。やはり現場業務を行う職種ではテレワークの実施は難しいというのが現状のようです。
建設業におけるテレワークの課題
建設業のテレワークの実施率が全国平均に比べて低い理由としては、やはり現場業務などテレワークの概念に当てはめることが難しい業務の性質があるといえそうです。
ただ、現場を管理・監視する業務であればテレワーク化は可能なはずです。ここでは、建設業のテレワーク実施の妨げになっている3つの課題について紹介します。
属人化した業務の存在
建設業界ではアナログな働き方が根強く残っている企業も少なくありません。そしてこのような働き方は属人化しがちです。
業務についての情報を特定の個人だけが知っている状態では、テレワークにおいて効率的に業務を進めることができません。社内にいなくても誰もが必要な情報にアクセスでき、テレワーク先で業務が完結できるよう、属人化した業務をなくしていく必要があります。
環境の整備の課題
テレワーク実施のためにはICT環境の整備が必須ですが、技術面の不安により導入に踏み切れない企業も存在します。また、テレワークの実施ではリモート接続環境の構築だけでなく、セキュリティ面も意識しなければなりません。
そのため、「環境整備が追いつかない」「環境を整えるためのノウハウがない」という課題が生まれてしまいます。
連絡体制の構築の難しさ
密な連絡体制の構築・整備も、テレワーク導入時の大きな課題です。スムーズにコミュニケーションがとれる体制が整っていないと、発注側と請負側で連絡や指示がうまく伝わらない、そもそも連絡がとれないなどの可能性も考えられます。
テレワークはリモートで業務を行うため、今まで以上に連絡体制がしっかり構築できていなければ業務に支障をきたしかねないでしょう。
建設業でテレワークを実現するための方法
ここでは、建設業でテレワークを実現するための方法について、先に紹介した課題の解決策も交えて紹介します。これからテレワーク導入しようとしている建設業界の方は、まずは以下3つの準備が必要になることを理解しておきましょう。
デバイス・ネットワークの整備
テレワークは社外で仕事を行うため、出先で利用するデバイスの準備が必要です。デバイスの種類としては、ノートPCやタブレット、スマートフォンなどが挙げられます。
また、それらのデバイスをネットワークに接続するための環境も必須です。例えば、持ち運びができるモバイルルーターなどを用意し、いつでもどこでもインターネットに接続できる環境を整備します。
建設業ということで考えると、現場用に監視カメラシステムを導入することなども検討しましょう。これにより遠隔からの現場監視が可能になり、作業中の事故を防いだり、トラブル発生時に迅速に対処したりすることができます。
クラウド環境やリモートアクセス環境の整備
業務の属人化をなくすには情報共有が重要であり、そのためにはクラウド環境の導入が効果的です。
クラウド環境を整備することで、作業現場をスマホで撮影してすぐクラウドに保存できるため、社内への情報共有が非常にスムーズに行えます。また、これまでオフィスに戻って行っていた写真データ取り込みや写真整理の手間も省くことができます。
また、テレワーク中の労務管理においてもクラウドを活用することで効率化が可能です。適切な労務管理は労働環境の改善にもつながるでしょう。
ただし企業によっては、オンプレミス(自社運用)の請求・見積り管理、工程管理、CADなどのシステムを構築しているケースもあります。この場合は安易にクラウド環境を利用することができないため、VPNやリモートデスクトップなどでリモートから社内PCにアクセスする環境を整備しなければなりません。
コミュニケーション環境の構築
テレワークにおいては電話やメールだけでなく、Web会議システムやビジネスチャットツールなどを活用してコミュニケーション環境の構築を行いましょう。電話やメールだけでは伝えられる情報に限りがありますが、これらのツールを導入することでリアルタイムかつ密なコミュニケーションがとれ、連携不足が改善されます。
現場業務を遠隔地からモニタリングするためのヘッドマウントディスプレイなども存在しているので、円滑なコミュニケーション環境を構築する手段として検討してみてはいかがでしょうか。
建設業のテレワークにおすすめのソリューションツール
建設業でテレワークを実現するには、リモートデスクトップソリューションの“Splashtop”がおすすめです。その理由と併せて、建設業での導入事例もいくつか紹介します。
リモートデスクトップの弱点を克服したテレワークに最適なソリューション
すべてをクラウド化している企業以外は、テレワーク実現のためにVPNやリモートデスクトップなどを用いたリモートアクセス環境の構築が必要になります。
しかし、VPNでは導入にかかるコストや通信遅延などの問題が、一般的なリモートデスクトップではセキュリティや描画速度の問題が挙げられることが多いです。
そこで、おすすめなのがリモートデスクトップソリューションのSplashtopです。
Splashtopであれば、低遅延かつセキュリティの高いリモートアクセス環境を迅速に構築できます。独自の画面転送技術により30フレーム/秒の高速描画を実現し、リモートデスクトップでありながら軽快な動作が得られます。
加えて、Splashtopではすべての通信にSSL/AES256ビット暗号化通信を採用しているため、VPN不要で安全な通信経路を確保できます。
リモートデスクトップであるため、社内のデータを社外に持ち出すことなく従来使用していた社内PCを直接操作でき、情報漏洩対策としても安心です。
実際に建設業の業務でどのようにSplashtopが活用され、どのような効果が出ているのか、導入企業の事例をいくつか紹介します。ぜひ自社の状況と照らし合わせて見てみてください。
事例紹介1:業務効率と受注率UPに成功
とある建設・不動産業の企業では、Splashtopを導入したことで業務効率化と生産性向上に成功しました。
従来、急な見積り依頼や設計図の変更が発生した場合には、担当者は書類や図面を作成するために一度会社に戻って作業をする必要があり、従業員の負担や移動時間の非効率性を改善できる方法を模索していました。
そこで、Splashtopを導入したところ、外出先でも書類や図面の作成が可能になり、商談中にもさまざまな資料をその場で修正・提案できるようになったとのこと。その結果、スピーディーな交渉が実現し、受注率のアップにもつながっています。
事例紹介2:iPad一つでどこにでも行けるように
こちらの企業ではもともとVPNを利用してリモート接続環境を構築していましたが、ローカルにデータを落とせてしまうためセキュリティ面の不安を抱えていました。Splashtopを導入したことで、セキュリティの不安が解消されただけでなく、今まで以上に便利で効率的な業務が実現できています。
以前は大量のデータが入ったノートPCを持ち歩いており、紛失すると重大な情報漏洩につながるリスクを抱えていました。外出することが多く、現場で図面を見ながら業務を行うため、必要となる資料を予測して事前に用意するのも手間だったとのこと。
Splashtopの導入後は持ち運ぶ荷物が簡素化され、iPad一つでどこにでも行けるようになったと社員も喜んだそう。現場では図面を確認する場面が多いため、リモートで社内データにアクセスできることで、業務の効率化が実現しています。
まとめ
建設業においてもテレワークの実施は可能ですが、現場作業を行う従業員に対しては完全なテレワークは難しいかもしれません。それでも、現場監督などは環境を整えテレワークを導入することで生産性向上や業務全体の効率化が期待できます。
建設業でテレワークを実施する際にはいくつかの課題が挙げられますが、ICTの活用によってそれらの課題は解決可能です。Splashtopを用いればリモートアクセス環境がスムーズに構築できるため、その他のクラウド環境やコミュニケーション環境の構築に注力できるでしょう。
まずは、リモートアクセス環境の準備としてSplashtopの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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